Let's go! Kick somebody!!

ムチャクチャな映画感想文

『ヘドウィグ アンド アングリーインチ』 2003.08.15

なんだ?このめっちゃパンクなおばちゃんは?と思ったら、オカマさん。
なんつーか、ツイてないっつーか、不運っつーか・・・、
そんなことばっかのオカマパンクロッカー。


タイトルの『アングリーインチ』はぶっちゃけ言うとぉー(←キムタク風味)
すんごい代物なんすよ。ぶっちゃけ言ってないじゃんって?
下ネタ系だもん、言えない。きゃは。(←少女マンガ風)
まっ、そのへんのとこにも哀れがにじんでおります。

 

でもね、お歌はサイコー!イェーイ!イカしてますよ。タコしてますよ。
「愛の起源」っちゅー歌は自分の片割れを探して、
1つになろうとするのがエッチだよんと絵ときで解説。
大人のセサミストリート、オカマパンクロック編。
これがけっこうジーンときて、そーかもと納得。

油絵のようなメイクにハデハデの衣装、
完全装備でシャウトする姿もキマっておりましたが、
ラスト、はげたメイク、ヅラを外し、パンツ一丁で歌う姿が一番カッコよかった。
涙が出るほど・・・いや、出た。号泣。
その痛々しい姿に不思議とタフさを感じた。
いろいろあって傷ついて、悩むことで、好むと好まざるとに関わらず鍛えられ、
ありのままの姿をさらけだす強さを手に入れた・・・手に入れてしまった。
絶望しても、それでもよろよろと前に歩いていくしかない。
それが、人生(←遠い目をしてみる・・・ふっ)

この映画の解説やメイキング、キャストの素顔とか一切知りたくないと思った。
知ったら現実に引き戻され、感じたことが薄まってしまうような気がするんだもん。
だから、これがフィクションかノンフィクションかも知らない。それでいーのだ。

映画の宣伝コピーに「愛の映画」っつー言葉があったけれど、
わだすは「愛」より「人間の強さ」を感じたな~。

 

<凹んだ時にまた観たい>

 

旧東ドイツで育ったヘドウィグ。
ここを脱出するために性転換手術を受けるのだか、すぐにベルリンの壁崩壊。
彼は音楽活動をしながら、ある青年と出会い、彼にロックの手ほどきをしつつ、
2人は愛し合うようになる。
やがて、青年は1人でプロデビュー。
しかも2人で作った曲を自らの曲として発表してしまう。
ライブハウスツアーを続けるヘドウィグは荒れ放題・・・。