Let's go! Kick somebody!!

ムチャクチャな映画感想文

『ブエノスアイレス』 2003.06.15

映画の中のお芝居のストーリーが判った時点でラストが読めた。
ピンポーン、正解!
そこにたどりつくまで中国の歴史の波にザップン、ザップン
呑み込まれ、もまれるわけでございますよ、ダンナっ!


『ワイルド・スワン』を読んで以来、
私の中の中国のイメージがすんごく悪くなっていたので、
どーも素直に感情移入ができず、引いてしまった。
でも、逆にその歴史を知っていたから
「そーいうことね」と理解できた部分もあった。


それよりレスリー様の惚れる相手がブッサイクすぎて腹立たしーっ!!
ジャイアンみたいなツラ。
主役を張れるようなお面(めん)じゃないっしょ。
そいつの結婚相手つーのが、またヤな女なのよ。敵役?ヒール?
もっと彼女の気持ちや思惑がわかりやすかったら、
もちっと奥深い印象になったかもな~。


これって大河ドラマみたいにもっと長い時間で、
歴史的なことも含めてじっくり描くと味わい深くなったかも。
ドラマチックなのに映画サイズっちゅーのは短くて
なんか浅くなってしまったかな。


私の心に残ったのは、
レスリー様のガキ時代の子役がメチャかわいーってのと、
レスリー様のお美しさ、
アヘン中毒が癒えて皆の祝福を受けている時の笑顔、
ってなとこでございましょうか?(ただのミーハーじゃん)

 

<ヒマだったら、また観る>

 

ちょっとだけよん ≪あらすじ≫

母親に京劇の劇団に売られたレスリー・チャン
良くしてくれた兄弟子を慕いながら成長。
やがて、兄弟子(ジャイアンみたい)が主役、
レスリーさまはその相手役の女形で、
2人はあっという間にスターとなる。
いつしかレスリー様のジャイアンを慕う気持ちは愛に変わり、
激動の時代、ジャイアンへの愛と女への嫉妬を抱え、
不器用に生きる美しいレスリー様なのでございます。